
2025年4月 読了
よく「なんで私は服が好きなんだろう?」と考えることがある。
正直なところ、日本のファッション業界は斜陽業界といわれて随分経っている。まったくなくなることはないけど、このままいったら面白くない業界になりそうだなと思うことが度々ある。
そういう時は歴史や哲学からヒントを得るべし!と思い、手に取ったが本書だ。著者は武庫川女子大学准教授の井上雅人氏。東京大学と文化服装学院を卒業され、デザイン史、ファッション史などを専攻されている。
帯にもあるように、ファッションは身体と流行の関わりという視点から文化・産業・表現を説明してくれているのだが、全方向的にファッションとは何なのかをあらためて考えることができる一冊だった。
そもそも「ファッション」という言葉の意味って何だろうということからスタートするのだが、本当に毎回、原稿書くたびに私も悩む。辞書を見ると大体が「衣服の流行」とされているパターンが多いけど、人によっては「衣服をはじめとする身につけるものすべて」と捉える人もいると思う。いろいろな捉え方ができるので、著者も実につかみどころがないと書いている。
それくらい奥が深いってことだ、ファッションは(笑)。
私的には読むたびに学びがあり、付箋とメモだらけになってしまった。ここで、個人的学びポイントを紹介したいトコロだったがとにかく量が多すぎるので、また後日これを上手く整理してご紹介できればと思う。